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三十  東の国の三人の王が、イエズスを拝みにきた




 イエズスさまがお生まれになったとき、遠い東の方の国から、三人の王さまが、イエズスさまを拝みにきました。この王さまたちは非常に賢い人たちだったので、三博士とも言われます。三人の王は、エルサレムへきてヘロデ王に、「私たちは、東の国から、ふしぎな星に導かれてきました。ユダヤ人の王となる救い主が、お生まれになったそうですが、どこでしょうか?私たちはそれを拝みに来たのです」と言いました。

 これを聞いたヘロデは驚いて、すぐに大祭司と聖書学者たちを呼び集めて、「救い主はどこに生まれることになっているか」と聞きました。かれらは、聖書の預言をしらべて、「それはユダヤのベトレヘムでございます」と答えました。そこでヘロデは三人の王に向かい、「救い主はベトレヘムに生まれています。あなたがたはそこへ行って生まれた幼な子を尋ね、もし見つかったら、知らせてください。私も拝みに行きたいから」と言って、送り出しました。しかし本当の心はそうではなく、救い主を見つけて殺してしまおうと思っていたのでした。

 三人の王さまがヘロデの所を出ると、東の国から見てきたふしぎな星がまた輝きだし、先に立って導き、幼いイエズスさまのおいでになる所でとまりました。博士は、そこでマリアさまにだかれていらっしゃる救い主を拝み、自分たちの持ってきた宝物を献げました。

 神さまは三人の王に、夢で、ヘロデの所へはふたたび行かないようにお告げになったので、王さまたちは、別の道を通って、東の国に帰りました。


一 聖堂の救い主を訪問するときは、三人の王さまのことを思い起こしましょう。


二 毎年一月六日には、東の国の三人の王が幼いイエズスさまを拝みにきたことを記念します。この日をご公現の祝日といいます。


三 御聖体の救い主に対する祈り

 「
イエズスさま。私も東の国の王たちのように、あなたを拝みます。私は東の国の王のような、宝物を献げることはできません。けれどもそのかわりに、私の心をみんな献げます。私はなによりもイエズスさまを愛します。どうぞ私がいつも、おそばを離れないように、お守りください。


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